最安の固定電話新設。NTTから乗り換えた場合の長期費用算出
2019/11/17
ビジネスでも固定電話無しで通用する時代ですが、今でも固定電話が必要な場面はあるようです。
光回線等のオプションなら固定電話は500円程度で利用できます。しかし固定電話単体で契約しようとすると、NTT東西と同程度の料金でしか選択肢がありませんでした。
この状況に風穴を開けたのがソフトバンク。携帯電話網を生かした「おうちのでんわ」を2017年から提供しています。当初は細かいトラブルも有りましたが、現在は不安なく利用できる状況です。
目次
NTTと「おうちのでんわ」を比較、新設の場合
固定電話は一般的長期に使うものなので1ヶ月~60ヶ月(5年)の累積費用を算出しました。初期費用+月額費用の積み重ねです。
プッシュ回線で比較。NTTはダイヤル回線なら若干安くなります。
都市部(3級局)、住宅用、加入権の有無で比較
見やすいようにグラフ化
2,1級局、住宅用、加入権の有無で比較
3級局、事務用、加入権の有無で比較
「おうちのでんわ」は個人向けですが、参考にNTT事務用と比較
2,1級局、事務用、加入権の有無で比較
「おうちのでんわ」は個人向けですが、参考にNTT事務用と比較
NTTから「おうちのでんわ」への移行費用
初期費用として移行費用が追加されます
- 番号継続登録料 2,000円
- NTTで発生する費用
- 加入権有りのNTT電話を休止する場合はNTTに休止費用として2,000円
- 工事費2,000円
- おうちのでんわ の初期費用1,800円
合計7,800円かかりますが、前述のように「おうちのでんわ」は毎月の料金が安いため半年で初期費用の差を埋め合わせることができます。
「おうちのでんわ」の概要
おうちのでんわは、ソフトバンク携帯電話網を利用して安く固定電話番号を提供するサービス。
- 通話料
- 固定電話・全国:3分7.99円
- 携帯 16円/分
- FAXを接続して送受信可能
- FAX送信時は電話番号に「0009」を付加する
- 110番等緊急電話可能。
- 緊急通報時のみ発信者番号が070携帯番号になる
- 月額
- 基本料980円
- 電話ユニット36回分割:474円
- キャンペーン:1年間480円割引
- 利用電波 LTE 2.1GBHz/900MHz
- 個人向けサービス
- オプション
- ナンバーディスプレイ
- キャッチ
- 着信転送
- 番号通知リクエスト
- 着信拒否
- おうちのでんわのユニットが故障等で交換した場合070番号は変わる(070は非公開にしておけば支障なし)
- ユニットが故障したら?
- サポートに相談して欲しい。修理か買い替えかを判断。3年以内か、3年経過後で
- おうちのでんわを解約して、また使う場合はユニットは再利用できるのか?
- できない。ユニットを再購入。
- 固定番号変更は可能。手数料2500円。
- 電話ユニット交換手数料5,000円
- 解約料1,000~3,000円
初期費用
おうちのでんわ初期費用
NTT東西初期費用
加入権の正式名称は「施設負担金」ですが、俗称の「加入権」と表記します。
- 加入権はNTTで購入すると36,000円
- 全く同じものをヤフオクで購入できます
- 加入権価格が5,000円程度、NTT譲渡承認料が800円
- 本人確認証などを郵送するため抵抗感がある人は、街にある質屋等でも加入権を購入できます
- 加入権不要タイプの固定電話は、加入権有りと内容は同じ。
- 工事費2,000円が別途かかる
- 月額が割高
月額料金
おうちのでんわ月額料金
電話ユニットは分割払い474円/月。契約中は474円/月が割引されます。36回払いのため途中解約すると残額をまとめて払うことになります。3年継続すれば電話ユニットは実質無料。
最初の1年は500円割引適用で480円/月、2年目からは980円。NTTに比べると1年目は月1,000円以上、2年目でも月600円ほど安くなります。
NTT固定電話月額料金
住宅用と事務用に分かれています。800円の差がありますがサービス自体に差はありません。
- 昔は事務用はタウンページ(職業別電話帳)に載るのがメリットでした。電話帳を見て必要な事業者を探していた時代です。現在はwebサイトを持っていればメリットは有りません。
- タウンページに載っていない企業・事業は怪しいと考える人に対しては、今でも信用度的には役立ちます
級局は地域別の料金です。3級局は都市部、地方は安く2級局、1級局となっています。
電波状況を事前に確認する
ソフトバンクと契約している携帯・スマホがあれば電波状況を事前に確認できます。携帯・スマホ画面のアンテナの状況を見る程度なら知人でも協力してくれると思います。
【おすすめの方法】
安いソフトバンクのプリペイド携帯を新品で6,578円(税込)で買えます。維持費は年間3,000円(初年度は0円)。プリペイド携帯Simply(シンプリー)は「おうちのでんわ」の電話ユニットと同じ電波帯(FDD-LTTE 2.1G、900M)を使っているためテスト用に最適。
プリペイド携帯の画面に表示される4Gのアンテナマークが2~4本立っていれば心配なし。
プリペイド携帯で電波状況を確認してから「おうちのでんわ」を申し込めば失敗が有りません。
「おうちのでんわ」導入後に、なにか調子が悪いな。という時にも、プリペイド携帯が比較テスト用として使えるのでトラブル解決の早道になります。
プリペイド携帯の詳細解説をしているので参考にしてください。
「おうちのでんわ」の弱点
- 携帯電話網を使うので電波が入らないと使えない
- プリペイド携帯で事前テストできる
- 個人向けのみ(小規模事業なら個人が契約して立て替え払いという手はある)
- FAX送信の際に0009を付加
- FAXの番号登録で0009を付加や、プレフィックス機能を使う
- 緊急通報時のみ発信者番号が070携帯番号になる
- 気になるなら緊急通報は手持ちの携帯で。スマホならGPS情報でより細かい位置情報が伝わるのでおすすめ
- 使えないサービス
- ホームセキュリティ
- ホームテレホン・ビジネスフォン
- ガスの安心システム
- ドアホン、ホームエレベーター、POS決済
通話用として大きな弱点はないため、料金的な魅力は導入検討の対象になります。