050IP電話の本命050 plusが来た。スマートフォン対応

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IP電話といえばskypeですが、skypeは国内で電話番号が付与されないためある程度限定された使い方になります。
すでにプロバイダーフリーの050電話に何度も挑戦しながら、いろいろな制約でサービスを打ち切ってきたNTTコミュニケーションズが、スマートフォン、PCに展開する050 plusを投入してきました。

注目点

  • プロバイダーフリー着信番号がある」 これにつきます。 多くのIP電話が自社回線、自社サービス内という限定がありますが050plusは電話番号システムとIP回線をシンプルにつないでくれます。 IP回線さえあれば海外でも国内と同じ。(プロバイダの制限で使えない場合についての情報はこのページ一番下に記述)
  • 留守電の情報、録音内容がメールで送られること。音声をデジタルに変えるメディアコンバーター。アナログ黒電話でも使える音声メールは、使い方の可能性を広げてくれます。
  • <<将来>> 転送電話も追加されれば一生使えるワンナンバーサービスが完成します。  (電話番号という古臭く不便な仕組みを無くすのは世間の抵抗から難しいでしょうから、せめてワンナンバーにして多少なりとも便利にしたい)

概要

月額315円(最大3ヶ月無料キャンペーン。2011年12月31日までの申込み)
WiFiでも3GでもOK。(一定の回線品質は必要ですが)
050-xxxx-AAAA のAAAA番号部分を選べる
留守電機能あり
クレジットカードが必須
主な通話料

通話先 通話料
050 plus、050IP電話
(無料通話先プロバイダ)
無料
050IP電話
(有料通話先プロバイダ)
8.4円/3分(税込)
国内の一般加入電話、
ひかり電話
8.4円/3分(税込)
国内のPHS 10.5円/1分(税込)
(通話ごとに10.5円(税込)が 加算されます)
国内の携帯電話 16.8円/1分(税込)
国際電話
(対地によって異なります)
9円/1分
(アメリカ合衆国の場合(グアム、サイパンを除きます)

どんな使い方があるのか

  • 携帯やPHS以外の電話番号が欲しい: 携帯電話等の契約で電話番号を求められたとき、携帯電話はダメでも050番号ならOKとなることが多い。 自宅の固定電話廃止のきっかけになるかもしれません
  • 固定電話によくかける: 携帯同士だとTwitterやメールが連絡手段になり、携帯から携帯を持っている人に電話をかける頻度は減っていると思います。であれば固定電話への通話料金の節約ができるIP電話は価値があります
  • OCN系のIP電話と無料通話できる: 提携プロバイダが270社・加入者300万契約あり無料通話できます。
  • データ通信契約のスマートフォンで音声通話が可能になる: パケット料節約&利便性でデータ系の契約をしている場合でも、電話番号をお手軽に取得でき音声端末にできます
  • 手軽に複数番号が欲しい: 簡単な操作ですぐ番号が発行されますから便利。解約もオンライン手続きで無料。
  • ビジネス用なら:会社にNTT-comのIP電話を設置すれば、通話料無料で使える。スマートフォンを内線のように使える

インストールしてみた

iPhoneのみリリースされましたのでiPhone3Gに入れてみました。 iOS 3.1.3から4.3.3から対応ですので古いものもOK
まだ始まったばかりなのでぞろ目に近い番号もとりやすい状態です。
登録情報は一般的な、名前、住所、クレジットカード番号
iPhoneの電話番号を求められ、登録後にNTT-comから自動音声案内の電話があります。

使ってみました

音が聞こえないなどのトラブルの際は、マルチタスクで他のアプリがあれば止める。iPhoneの電源off-onで再起動。
アプリに記載されているサポート電話番号はまだつながりやすい状況です。

発信

アプリを立ち上げると、電話番号ダイアル画面で携帯電話(iPhone)かIP電話(050plus)発信かを選択できます。使い分けに便利
050ip-01
050 plusから発信して通話し、電話を切るとホワイトプランとの料金比較が出て割安感が実感できます。
この例(1秒通話)だとWホワイト10.5円でお得。050Plusは16.8円、ホワイト21.0円。  31秒通話なら050Plusがお得
050plusは全国一律8.4円/3分の固定電話にかけるときにこそ本領発揮します。
050ip-02
設定一覧の中に月単位での利用料金やお得金額表示ができきるメニューあり。

着信

050plusが立ち上がっていると、他の電話からの着信できます。 相手には「050plusへおつなぎします」とアナウンス。このアナウンスは総務省のお役人の指示なんでしょうか?
アプリが起動していないときは「お客様のおかけになった電話番号は通信できない状態にあるか、ご利用設定がされていないためかかりません」とメッセージが相手に流れます。

留守電

申込日の翌日から利用可能。設定操作はアプリでできメニューもわかりやすい。
発信者には「電話に出ることができません。留守電にメッセージを録音」というような一般的な案内があります。留守電接続時は「050plusへおつなぎし ます」というメッセージは流れません。(品質保証のできないIP回線ではなくNTTコミュニケーションズ直接になるためメッセージが要らないのでしょう)

留守電が録音されるとメールで知らせる設定が可能です。 録音後5~10秒程度でメールが届きます。
留守電を聞くにはアプリから留守電センターに繋いで聞く。またはメール添付が可能。
050plus利用なら、留守電メッセージをメールに添付して使うのが便利。 メールの宛先に制限はなくGmailやiPhoneのメールに送信できます。
音声ファイルは一般的なwavファイルで、10秒100kbyte弱くらい。メールシステムによっては長時間録音だと添付エラーになるかもしれませんので、20Mbyteまで添付できるGmailで受信して、転送機能で他の端末に転送するのがよさそうです。
wavファイルですから大半の環境で再生できます。
wavファイルだと端末なり、Gmailなり保管ができて便利。留守電で録音したものを他の媒体に保管するのは他の電話サービスだとかなり難しいことです。

留守電メッセージの録音がない場合:相手がメッセージを入れずにすぐ電話を切った場合でも、メールで着信があったことを知らせてくれます。 メッセージを入れるのが苦手な人が相手でも安心。

使い分け

ソフトバンクのホワイトプラン同士は1-21時まで無料
050plus同士なら24時間無料
ソフトバンクのホワイトプラン無料通話以外への通話は050plusでかけた方が安い。

いろいろ楽しみな今後

これなら固定電話が要らないと思う人が増えそうです。ついでにADSLも要らないとなってモバイルに移行が進みそう
地域と電話番号をひもづけるというおかしな発想も無意味になります

今後Android対応になればauのWiFiサービスの拡充とともに利用価値がアップ
nttコミュニケーションズのホットスポットWiFiサービスも050plusで一定料金を使う人には無料などの施策をとればホットスポットの拡充のきっかけになりそう
データ通信の本命はWiFiだと思っていますので、スーパーWiFiも含めて投資のきっかけの一つになって欲しい

050 plusのメリット

電話番号が付与される。 しかもすぐに発行されるので必要になったら、ちょちょっとスマートフォンを操作して電話番号取得。
大手通信会社であり、050IP電話のノウハウ十分なNTT-comが提供。説明書などさすがにしっかりしています。専用の電話サポート窓口も用意されています
NTTコミュニケーションズの050IP電話との通話が無料。国内利用者が多い
今後サービスの継続性が期待できる(スマートフォンは電話との境界線が少なくPCより利用者が多く獲得できるはず)
固定電話からの発信が8.4円/3分で割安
3G回線も使える。ソフトバンクの回線で不安ならSIMフリーiPhoneにドコモデータ通信用のSIMを入れればよい→詳細情報をいただきました。このページの一番下に載せています

プロバイダを指定しないIP電話は5種類程使ってきましたが、PCだとインストールから使うまでの手順は少し面倒に感じていました。使う際のマイク・スピーカーの設定、あるいはインカムのめんどくささなど敷居が高く一般化しにくいだろうなという印象が残っています。
今回の050plusだとインストールから使えるまでに、情報入力だけでハードの設定が不要なため面倒な印象があまりありません。これなら人に紹介しインストールしてもらうことも簡単。一般化する可能性が高い。
Skypeは本人認証がない分いたずらに使われやすく、スカバン(Skype社に不正IDだと申告してSkypeIDを停止させるいたずら)にあったりとちょっとした弱点があります。 国内電話との発着信のしにくさが大きな弱点ですが、050plusでカバーできます。

Skypeと050Ppusのそれぞれの良さを引き出して使い分ければ、低コスト、高品質の通話環境が構築できます。

料金設定について

iPhoneのアプリの価格からすると月額315円は高くは感じませんが、電話番号のためとか、固定電話への通話のための基本料と考えると人によっては割高に思うかもしれません

Google Voiceの品質・料金を見ると、050plusは発信用としてはあまり魅力はありません。
携帯電話の基本料が無料通話1050円付で7円だ200円台だと言っているときに315円はどうなんでしょう。
また、ウィルコムの10分以内500回までの通話は基本料金内というサービスもあります。

今までと少し発信手順を変えさせるために、月額315円、通話料500円以上なら月額料315円差し引くとかのもうひと押しが必要に思えます。
着信できるという特性を生かして、転送電話を提供して転送通話料で利益を上げる。その分基本料をゼロに近づける等も一案。

ドコモ系SIMや他のモバイル通信でiPhone+050Plusで使うと

A.さんより実際の利用でのレポートをいただきました。ありがとうございます。
SIMフリーiPhoneでの利用と、イーモバイル、WiMAXルーター経由での通信です。 廃人レベルの内容ですね。

  • b-mobile系:  fair以外はポート制限(多分5060ポートか!?)でNG。
  • docomo本キャリア系:  パケホーダイダブル等の音声SIMで外部PC接続イメージでの接続とXi用のUSIMだと、ポート制限が無い為、通話可能 (パケホーダイダブル系は料金が高いから、docomo側からみれば、そこは察しろ、ということでしょうか!?)
  • e-mobile系: 050PLUSに使用しているポートの制限は無いようで、通話可能でした。
  • WiMAX系: 当然ながら帯域制限・ポート制限をしていないので使用可能。
  • ドコモのポータブルWIFIで定額データプランスタンダードバリューだと通話が出来ませんでした(電話はかかるが無音状態)ためしに、iphone4にsimカードをカットして入れてみても同様の結果でした

 

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Posted by bden